ブログ 「アジェ/Atget が見た場所」 ♯01

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08/07/2017 更新

「アジェ/Atget が見た場所」 ♯01

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47 rue des Cascades,Paris, 18, 06 1917,

ウジェーヌ・アジェ(1857-1927 フランスの写真家)は41歳からをパリの街かどの撮影を始めました。それも当時ではもはや時代遅れともなったビューカメラでの撮影です。(ビューカメラとはカメラマンが被り物をして撮影する蛇腹の大型カメラ)「アジェが撮影した場所」を巡り、その場所の「今」を見つめます。

この場所はパリの西、20区の丘の小径、カスカード通り47番地。当時、湧き水を管理するために造られた石造りの小屋でした。もちろん今は使われていないようです。日本人の感覚からすると「小屋」と言うにはなんとなく違和感がありますが、でも訪ねてみるとたしかに「小屋」なんですね〜^ ^

Atget 47 rue des Cascades,1901 オリジナル 100 作業
Atget 47 rue des Cascades,1901 オリジナル 000-100 作業

アジェが撮影したのは1911年。当時のこの辺りはまだ雑木林の丘の小径といった風景だったのでしょうか?小屋の背後には切り立った山肌と数本の樹々がみえます。

そして今はというと……、見事に昔のままの「小屋」がそこにはありました^_^

でもよ〜く見てみるとそこにはやはり100年の歳月が…。

入り口左手の流水口が無かったり、歩道の面が盛り上げられていたり、「小屋」の後の一部が背後の石垣に覆われていたりとか…。

撮影している時には気がつきませんでしたが、良くみると時の流れを感じます。
もちろん当時の周辺がどんな風景だったのかを知る由もありませんが、今は静かな住宅街といった雰囲気です。

最寄りの地下鉄駅(メニルモンタン)から東へ坂を登ることおよそ10分。大通りからさらに左に折れて暫く歩くとT字路のかどにその「小屋」はあります。
「小屋」のとなりの小さな空き地では若者たちがおしゃべり、買い物のご婦人か時折行き交い、子供たちが遊ぶごくありふれた街かどの風景。

そこになんの違和感もなく今も佇む「石造り小屋」がありました。

場所はこの辺り。
42 Rue des Cascades, 75020 Paris
https://goo.gl/maps/qi6rjeZygc12

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