◆Classic Paris #54 ブルボン河岸1番地 パリ4区/1 Quai de Bourbon, 4e Paris (2019年11月)

ブルボン河岸はサンルイ島と右岸と結ぶマリー橋のたもとからセーヌ川沿いに西へ伸びる通り。長さはほんの200メートルほど。この写真はマリー橋の目の前、ブルボン河岸が始まる角の場所。

Atget/アジェは1903年にこの店の入り口とその上の飾りの写真を撮影している。この頃の酒場は法律で窓に鉄柵を備え付けることが定められていて、入り口の上部にはその店の屋号ともいえるような飾りが設えられた。この店にはAu Franc Pinotという文字とともにブドウのレリーフがあしらわれている。

Atget/アジェはこうした店舗の店構え全体や入り口付近のレリーフなどの写真をかなり多く残している。日本語版の写真集などでは、こうした写真のキャプションに「太鼓亭」とか「牡鹿亭」などとも記載されていている。
今もパリの市内ではこうした鉄の柵を残したまま、飲食店やギャラリーなど様々な店舗で使われているのを見かける。
この場所を訪れた時には空き家のように感じられたが、調べてみるとイベントなどで使われるスペースになっているようだ。

MAP/航空写真
https://goo.gl/maps/Cm3aUX6nfx6Da2nM7
https://goo.gl/maps/VhsCxYBnALzeBYMN7
ストリートビュー
https://goo.gl/maps/x7rSUePJoA25BkqA8