◆Classic Paris #69 サン・シュルピス教会 フェルー通り パリ6区/Église Saint-Sulpice, Rue Ferou, 6e Paris (2019年11月)
サン・シュルピス教会をフェルー通りから見る。
ネオクラシックスタイルのサン・シュルピス教会はパリ6区、リュクサンブール公園のすぐ北にある。建設が始まったのは1646年。およそ100年後の1745年に完成したものの、1762年には火災に、その8年後の1770年には落雷に遭いファサードが崩壊した。1870年に起こった普仏戦争でも正面左の塔(北塔)が破壊され、2011年に修復が完了した。
Atget/アジェは1898年にサン・シュルピス教会を撮影している。教会の内部の写真は多く残っているが、それに比べ外観の写真は少ない。小生が知る限りでは、北側のサン・シュルピス通りに面した翼廊、ランシエール通りから撮影した後陣、そしてこの写真のフェルー通りから撮影した3枚だ。なぜか正面から撮影したものは見つからない。
改めて思い出してみると、確かにAtget/アジェが撮影したほかの教会の写真でも、正面から全体を撮影したものは見たことがない。単にカメラの画角に収まらなかっただけなのかもしれないが・・・。
この写真も奥にサン・シュルピス教会が写っているから、つい教会が主題なのかと勝手に見る側が定めてしまうが、そうではないのだろう。
Atget/アジェが撮影したこの通りからの写真の裏書を見ると「Rue Férou – St Sulpice – 1898 」と記されている。
やはり、Atget/アジェは「通りと街角」の写真師なのだ。
MAP/航空写真
https://goo.gl/maps/pwsHeTRY421E8y6w5
https://goo.gl/maps/KKvCJtjyxvcrasg26
ストリートビュー
https://goo.gl/maps/Rmpwix1qk8SCvNrCA